浮世絵学01/落款(諸家)うきよえし他_1818瀬川富三郎/江戸方角分 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人) [HP: ukiyo-e.co.jp]
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2016-06-29現在

酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人) [HP: ukiyo-e.co.jp]

◯蜀山人(17449-1823)が「竹本氏写来」と記録している。

末尾に「文政元(1818)年七月五日 竹本氏写来 七十翁蜀山人*」*蜀山人の自筆

この時点で、瀬川冨三郎の自筆本が転写されている。

転写されると、必ず誤認、誤記が生ずる。さらに、

達摩屋五一(1817-1868)旧蔵本(江戸四日市古今珍書儈達摩屋五一)となった。さらに、

林若樹(1875-1938)さんが入手した「諸家人名・江戸方角分」(ほうがくわけ)。

*1910s大正期、好古堂版「浮世絵」で屢々、引用しているから、明治期に入手したものであろう。

確認したかったが、転写本の原本が現在でも二カ所しか確認できない。

江戸期、転写、再転写など、誤認、誤記について筆耕が転写した折、判断に困ったに違いない。

瀬川冨三郎は、上方の役者のため、江戸のことは詳しくなく、松平を平松と誤記している。

当初、一枚摺とする意図があったようだが、懐中とも記されて、意味不明。

転写原本の朱書きの訂正は、蜀山人、達摩屋、若樹さんの何れであろうか。

竹本氏の転写本は、文字が小さく、微妙な文字が判読できない。

特に狂名について、多くを採録してある。

瀬川冨三郎は、浮世絵を浮世画、國直を国直と書いていて、妙である。

◯◯公、◯◯侯などとあり、直接確認できないので、間接に聴いて、書き記した。

重政の俳名、花藍(からん)も「花青」となっている。これでは全く意味をなさない。

藍を青と聴き間違えて、青と誤記した。このため、全く本来の俳名の意味が不明になっている。

春章の俳名、酉爾(ゆうじ)は「春章 古人 田所町 勇次郎」とあり、本名をもじった。

最近、春章の卒年が六十八でなく、五十歳であることも判明した。

しかし1818文政末年までの浮世絵師の住居、姓名については、かなり詳しく調査し、記録している。

林若樹さんが、屢々、引用していたことも納得が行く。

◯影印の画像は、左右見開き、1コマとしてある。最大左右で、18項目の人名が簡略に記されている。

出典番号は、原本のコマの順序である。

◯三敏先生が、林若樹氏所蔵本を近世風俗研究会(花咲一男主宰、200部、1977)で活字化した。

写楽について述べているが、三敏先生の思い込みが強く、事実だけを取り上げるべきであろう。

1 画号欄(業分契、字号):古人、浮世絵、寫*樂齋 *原画は点がない冩である。

2 方角欄(宿所):八丁堀。地蔵橋

3 姓名欄(俗姓):空欄

分かっている事実は、以上の3項目だけである。

画号、および姓名欄が空欄になっていること。

寫樂の齋号は「東洲齋」で、「寫楽齋」ではない。

齋号が違っているので、全く埒外ということになる。

◯近世風俗研究会で活字化してくれたので、

200人以上の研究者が方角分を使えるようになった。

これは有り難いが、惜しいことに寫樂については三敏先生の蛇足と云える。

1818瀬川冨三郎/江戸方角分_五十音

1818瀬川冨三郎/江戸方角分_漢字コード順 ほぼ漢字音の順序

何か御存知の方は御教示ねがいます。

酒井 雁高(がんこう) 学芸員 curator
浮世絵・酒井好古堂   [HP: ukiyo-e.co.jp]
[浮世絵学]文化藝術懇話会    浮世絵鑑定家
100-0006東京都千代田区有楽町1-2-14
電話03-3591-4678 Fax03-3591-4678



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