浮世絵学01/落款(偽筆*)/偽筆*17 うきよえし/浮世絵師_摘水軒記念文化振興財団コレクション展 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人) [HP: ukiyo-e.co.jp]
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浮世絵学01/落款(偽筆*)/偽筆*17 うきよえし/浮世絵師_摘水軒記念文化振興財団コレクション展 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人) [HP: ukiyo-e.co.jp]

2016-11-10現在

酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人) [HP: ukiyo-e.co.jp]

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昨日(2016-05-21)、何とか柏市民ギャラリー新装開館記念の摘水軒記念文化振興財団の肉筆作品を実際に間近に見ることが出来た。

時:5月14日-6月16日

所:柏市民ギャラリー

今回は前期で、肉筆浮世絵で、全34点が展示されていた。後期は花鳥動物画である。

恐らく、後期の著名な画師の作品、これらも厳しく真偽が問題となると思う。見ていないので触れない。

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NO. 1  デジタル複製の岩佐又兵衛、これは履歴がある。福井県の豪商・旧金谷屏風の押絵張の墨画の一点。墨絵で、弄玉仙図とある。内題の画題が分からず、全体の外題も分からない。和漢混交の内題で、外題は不統一。内題の弄玉仙は、中国春秋時代の秦の女性で、の笛の吹き方を簫史(しょうし)という仙人から伝授され、を吹くと、天空から鳳凰が舞い降りてくるという故事。1941-1943金井紫雲/東洋畫題綜覧を検索しても見付れらなかった。

もともと、10曲であるはずがない。名数が合致しない。外題が判明せず、また又兵衛の全作品も、以前に取り上げられただけで、詳細な吟味がなされていない。

NO. 2…30、まで肉筆浮世絵であるが、私はプロの鑑定家として「偽筆」と判定した。

NO.31、32 寫樂の版下画であるが、旧ヴェヴェンール所蔵作品ではない。これも、疑問。

NO. 33 上野浅草吉原図 屏風の片隻である。なかなか部分的に細かく描かれている。これは真筆。

NO.34 南蛮人図 落款:玄中 これも真筆である。

摘水軒の寺嶋さんは、著名な地元の名士である。プロの鑑定士が真偽を選択していれば、偽筆を排除できたはずであるが、ただ知識だけの専門家と称する大学教授などの意見で購入したため、かなり妙な作品ばかりが蒐集されてしまった。寺嶋さんは、いわば被害者であり、気の毒である。また一般の方々も、全く真偽は分からないため、その意味では被害者である。

何か御気付きの点があれば、御教示ねがいたい。

酒井 雁高(がんこう) 学芸員 curator
浮世絵・酒井好古堂   [HP: ukiyo-e.co.jp]
[浮世絵学]文化藝術懇話会    浮世絵鑑定家
100-0006東京都千代田区有楽町1-2-14
電話03-3591-4678 Fax03-3591-4678



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