浮世絵学04/外題(錦花集)よしとら_茶器財集の帰路 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人) [HP: ukiyo-e.co.jp]
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浮世絵学04/外題(錦花集)よしとら_茶器財集の帰路 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人) [HP: ukiyo-e.co.jp]

2016-10-9現在

1855廣重/狂歌茶器財集を紹介したので、その帰路、1858好寅/錦花集も紹介する。

上京帰路待受狂歌錦花集が正式名称であるが、題簽には短く錦花集とある。

この本は、インターネットなどにも紹介されていない。濱田義一郎先生撰の江戸狂歌本撰集は、1780s天明期が中心で、1850s幕末などは狂歌本名すら載っていない。確かに全く天明調とは違うが、それなりに面白い資料である。幕末には、猫も杓子も狂歌を嗜んだことが分かる。左右見開きに、二、三宿(しゅく)づつ描かれていて、東海道の資料として重要である。

安政五戊午春改版、御茶所、都竜軒・山本嘉兵衛が會主。宇治、信楽、諸国、江戸日本橋通貳町目。

御薄茶、御煎茶などの価格が記されている。

好寅(よしとら)の小品であるが、一見、廣重と見紛うほど洒落た、略画、瀟洒な景色が描かれている。

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なかなか味のある東海道である。廣重の俳画を思わせる描き振り。芳虎の生没は不明であるが、-1840s-1871-、この期間に活躍している。1834(天保5)仇虎画/閨註年中行誌を描いている。1843(天保14.03.29)芳虎は筆禍に掛かる。その六年後、1849(嘉永2)/道外武者・武者御代の若餅を入れて描いたため、手鎖*(てじょう)50日の刑を受ける。信長が餅を突き、秀吉が餅を捏ねて、家康が餅を食べている。これには幕府を弱ったろう。上手い風刺である。

*手鎖(てじょう)、8の字の金具に鍵を掛けられ、両手を固定される刑。かなり不自由な生活を強いられたようである。

國芳の十三回忌、(没年1861)の12年後、つまり1873(明治6)、國芳門に却(しりぞ)けられた。この理由は明らかでない。

何か御気付きの点があれば、御教示ねがいたい。

酒井 雁高(がんこう) 学芸員 curator
浮世絵・酒井好古堂   [HP: ukiyo-e.co.jp]
[浮世絵学]文化藝術懇話会    浮世絵鑑定家
100-0006東京都千代田区有楽町1-2-14
電話03-3591-4678 Fax03-3591-4678



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