浮世絵学(文化藝術懇話会)(46)狂言/大蔵流、茂山千五郎家(DVDの鑑賞会)酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人) [HP: ukiyo-e.co.jp]
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浮世絵学(文化藝術懇話会)(46)狂言/大蔵流、茂山千五郎家(DVDの鑑賞会)酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人) [HP: ukiyo-e.co.jp]

文化藝術懇話会(46)
時: 2017-7-28(木)18.30-20.00
所: 淡路町ワテラス・レジデンス2011号(パーティR)
人: 狂言/大蔵流、茂山千五郎家(DVDの鑑賞会)
・申楽の中入(なかいり)で、当初、演目の説明を間(あい)狂言と称した。当時の口語、日常語の生きた面白さ、狂言のシテ、アド次第。今回はサワリですが、二人袴、通円、末広かり、武悪、棒縛り、止動方角、蝸牛、無布施経、枕物狂、死神など。1651-1660大蔵虎明/わらんべ草、古今の狂言の本質、技法論を一子相伝として纏めた
酒井雁高 浮世絵・酒井好古堂 HP [ukiyo-e.co.jp]
文化藝術懇話会 [浮世絵学]Mobile: 090-8171-7668
100-0006東京都千代田区有楽町1-2-14
電話03-3591-4678 Fax03-3591-4678

 

文化藝術懇話会(46)
時: 2017-7-28(金)18.30-20.00
所: 淡路町ワテラス・レジデンス2011号(パーティR)
人: 狂言への招待(DVDの鑑賞会)

京都大蔵流、茂山千五郎家/狂言への招待
茂山正邦・解説

二人袴(ふたりばかま)
シテ:壻(むこ)
アド:親
アド:舅(しゅうと)
アド:太郎冠者
婿(むこ)入りとは、結婚後、壻が初めて妻の実家を訪問し舅(しゅうと)に挨拶をする習慣。
袴が一人分しかなく、壻と親が替わる替わる穿きかけて、舅の前で挨拶する。
両人一緒に出てくれといわれ、困って…

通円(つうえん)
シテ:通円(つうえん)
ワキ:東国の僧
アイ:所の者
宇治の合戦で戦死した源頼政を主人公にした能「頼政」の主題と詞章を茶化した舞狂言。
通円という専用面(おもて)を使用して、茶碗、柄爵、団扇をもって舞うことにより、洒脱さ、悲壮感が入り交じった不思議な感覚が漂う曲。

末広かり
シテ:果報者
アド:太郎冠者
アド:すっぱ(詐欺師)
末広がりとは扇子のこと。果報者が、宴会の引き出ものに末広がりを用意したいと、太郎冠者に命じて、都まで買いにやらせます。知らないがために、騙されてしまう取り違えが巻き起こす滑稽劇の典型。都の詐欺師も洒落ていて、主人の機嫌を直す。主人も頬がゆるんでお祝いになる。

武悪(ぶあく)
シテ:武悪
アド:主
アド:太郎冠者
主人は召使う武悪の不奉公に怒り、太郎冠者に命じて、成敗をさせに行かせます。太郎冠者は、未練もあり、遠い国へ行くことを条件に武悪を助ける。そして主人に武悪を成敗したと嘘の報告をする。主人は、喜んで物見遊山に東山へ出掛け、武悪と鳥辺野のあたりで出会ってしまう。前半は深刻、後半は明るい喜劇。三人三様の性格と劇的状況が描き分けられている重厚な名作。

棒縛り(ぼうしばり)
シテ:太郎冠者
アド:主
アド:次郎冠者
留守の間に盗み酒をされてしまうので、主人は太郎冠者、次郎冠者を戒めて出掛けることを考える。そして次郎冠者に棒の術を披露させ、すきを見て両手を棒に縛る。それを見て笑う太郎冠者も、後ろでに縛って出掛ける。不自由な郭公で酒を酌み交わす、パントマイム的な演技で酒宴をするところに主点があります。

止動方角(しどうほうがく)
シテ:太郎冠者
アド:主
アド:伯父
アド:馬
鬱積のたまった太郎冠者が、主人に報復をする、下克上(げこくじょう)の世界を取り入れた名曲。
茶比べの遊戯に行く主人は、太郎冠者に命じて、伯父から茶と太刀と馬を借りさせる。その馬は後ろで咳払いをすると暴れる癖があり、鎮めるには止動方角と呪文を唱えよと教えてくれる。

蝸牛(かぎゅう)
シテ:山伏
アド:主
アド:太郎冠者
出羽の羽黒山から出た山伏が、大和の葛城山で修行を積んでの帰り道、竹やぶの中で一寝入りしている。そこへ、主命で、長寿の薬になるという蝸牛(かたつむり)を求めにきた太郎冠者が出くわす。太郎冠者は、かたつむりが何の様なものか知らないまま、黒い兜巾(ときん)をいただいた山伏をかたつむりと思い、声を掛ける。太郎冠者は山伏をかたつむりだと信じ込み、主人のもとへ連れて行こうとする。山伏は囃子ものの拍子に乗らねば行かれないといい、冠者は教えられた蝸牛の囃子ものを謡い、山伏とうち興じている。最後、三人が囃して退場する。山伏の権力を批判した作品。

無布施経(ふせないきょう)
シテ:僧
アド:施主
毎月の決まりで檀家へ祈祷にきた僧が、読経をすませて別れを告げるが、毎月出るはずの布施が出ない。これでは困ると施主に謎を掛ける。施主もようやく気が付き、布施を持ってくる。が、僧は体面上、すぐ受け取ることも出来ず、施主が僧の懐へ布施を押し込もうとすると、落としたはずの袈裟が出てくる。焦慮を重ねて次第に露骨になる物欲、苦心の末、得た布施を事態してみせる虚栄心は、中世における僧侶の貪欲を風刺したというよりは、より普遍的な人間の心に潜む弱点をユーモラスに、一抹の哀愁をたたえつつ描いた佳作。

枕物狂(まくらものぐるい)
シテ:祖父(おおじ)
アド:太郎
アド:次郎
アド:乙(おと)
百歳に余る祖父が恋をしていると云う噂を聴いた孫二人が、叶えてあげたいと、真相を確かめに行く。先月の地蔵講のとき以来、刑部三郎の娘の乙(おと)に恋をしていると打ち明けます。同情した孫は、乙を連れてきます。祖父は喜んで娘を連れて行きます。老人の醜さ、無邪気さ、重層と軽妙、僻(ひが)み、心意気などを皮肉に描く。比丘貞、庵梅とともに、三老曲といい、難しい重い曲とされている。

死神(しにがみ)
シテ:男
アド:死神
アド:女
アド:使用人たち
借金に追われて死のうとする男の前に死神が現れて、助かる病人の見分け方を教える。男は死神の教えどおり医者になり、病人の足下に死神がいた時は呪文を唱えて退散させ、礼金を稼ぐ。ある日、男は病気の長者を診察し、枕元に死神がいるのを見るが、死神が居眠りをしているすきに長者の蒲団を廻して頭と足を逆にし、その命を助ける。

わらんべ草(抄)
・三段 樂屋での法度(はっと)。大酒、大食、口論、高声、高笑。ことばづかい、慎む。
・三十三段、欲の深い人間は必ず身を滅ぼす。
・三十七段 慎しむべきこと。大酒、淫乱、勝負事。
・四十八段 能は連歌(れんが)、狂言は連歌をくずした俳諧。あらぬ振る舞いをして見物を笑わせようとしてはいけない。
(三上慶子)狂言の種類、脇狂言、大名狂言、小名狂言。頼(たの)うだお方と太郎冠者、次郎冠者のオカシ味。
詞章(セリフ)はキメ細かな変化がある。またアクセントも関東風、関西風がある。身近な日常性から出発している。

1660大蔵弥右衛門虎明/わらんべ草。
1987西野春雄+羽田□/新訂増補能・狂言事典。平凡社
1979能・狂言集/現代語訳 日本の古典16。河出書房新社

酒井 雁高(がんこう) 学芸員 curator
浮世絵・酒井好古堂 [HP: ukiyo-e.co.jp]
[浮世絵学]文化藝術懇話会  浮世絵鑑定家
100-0006東京都千代田区有楽町1-2-14
電話03-3591-4678 Fax03-3591-4678



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