浮世絵学01/落款(歌麿)/偽筆*05_うたまろ/歌麿_岡田美術館(箱根)「深川の雪」? 實ハ無款! 無外題! 偽筆 2014.03.13 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人)
ホーム > 浮世絵学01/落款(歌麿)/偽筆*05_うたまろ/歌麿_岡田美術館(箱根)「深川の雪」? 實ハ無款! 無外題! 偽筆 2014.03.13 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人)

浮世絵学01/落款(歌麿)/偽筆*05_うたまろ/歌麿_岡田美術館(箱根)「深川の雪」? 實ハ無款! 無外題! 偽筆 2014.03.13 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人)

2016-11-10現在
酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人)
残念なことに、原物を見る機会が無いが、図版、図録などを熟覧した限り、真偽の二者択一を選ぶとなると、偽筆である。
これは明治期の真っ赤な偽筆 ! 正真正銘の偽筆

2015-04-27現在 酒井雁高(酒井好古堂主人)
歌麿? 中国の仙女

歌麿の肉筆 真筆は世界に数本

明治期の肉筆鑑定

偽筆 外国向け 明治期

歌麿? 女達磨? 鍾馗? 三福神角力?

無款 歌麿? 深川の雪?
—————————————————————————
2014.03.13
浅野君へ(歌麿? 深川の雪? )貴君のご見解、ありがとうございます。しかし、疑念を払拭できません。
ますます、疑義、疑問などが湧いてきます。真偽の二者択一を選べば、偽。この結論は動きません。
1 無款
無款(むかん)であるのは、(浅野)「貴顕、仏画からの依頼、また障屏画である」との見解。しかし、歌麿は、市井の浮世絵師、貴顕でも仏画でも、障屏画でもありません。因みに前北齋(さきのほくさゐ)卍筆須佐之男命/厄神退治之図(186x82cm)(牛島神社)、これには落款があります。残念なことに、関東大震災で焼失。]
この見解は、無理があります。
2 深川の浮世絵
(浅野)「雪月花で、深川の二軒茶屋」などの御指摘。
しかし、このような巨大な建物ではありません。
また、深川の特定の料理茶やを想定して描いていないと。
それならば、一体、何処の何という料亭か、余計、江戸の記録魔の詮索を知りたいと思います。この見解も、かなり無理があります。3 天井の異常な高さ
(浅野)「絵巻物など、近世以前に吹き抜け屋台があり、その描法で制作」した。
しかし、歌麿は江戸盛期の市井の浮世絵師であり、平安期ではありません。
また、他の歌麿の浮世絵の「室内で、このような霞、雲(水色、新しい絵の具か)の描かれている作品」を知りません。やはり、この見解も、、かなり苦しい見解で、賛同できません。
4 霞か雲か
室内で、霞また雲が描かれている描写も不自然ですね。
歌麿の作品で、このような作品を見たことがありません。
青い色の雲、あまりに不自然な描写です。
(結論)真偽の二者択一では、偽。 *詳細は、検索エンジンで、歌麿「深川の雪」「偽筆」を御覧ください。
酒井 雁高(がんこう) 学芸員 curator
浮世絵・酒井好古堂   [HP: ukiyo-e.co.jp]
文化藝術懇話会
100-0006東京都千代田区有楽町1-2-14
電話03-3591-4678 Fax03-3591-4678
———————————————————————————————————-
◯歌麿?  深川の雪? 真筆? 偽筆?  (2014.03.12、酒井雁高・識)
(私見)
先日、新聞、などの報道がありました。
熟覧手続きをしておりませんので、原画を見ておりませんが、写真などを見た限り、強いて真偽の何方(いずれ)かと云えば、偽に限りなく近いと考えます。
1 無款(むかん)(落款が無い)
落款は、最も大事な絵師自身の意志表示です。
その絵師の落款、印章が無いことは有り得ません。
落款の無いものは(素描は別として)考えられません。
>落款は、絵師が自分で描いたということを示す最終の手段です。
東洋では、その本人であることを証明する印章を押印しますね。
落款と印章を一緒にして、款印(かんいん)とも云います。

2 室内に霞、雲

室内また屋内で、霞か雲が描かれるのは不自然です。

洛中洛外図なら山々ですから、別ですが雲も、水色で全面、塗られて、通常は有り得ない色彩です。

3 江戸期の記録魔

鑑定は、極めて慎重でなければいけません。

これほど大きな家屋が深川にあるのなら、特定する必要があります。

特定できない場合、これは全くの偽筆となり、他の作品も偽りに限りなく近くなりますね。建築的にも、構造的に不可です。

結論

落款が無い。これだけの肉筆(註文による作品)で署名、印章がないのは余りに不自然。

何故なら、絵師は註文により描いた。

深川の雪、このような記述が、何処にあるのか。絵師は何処に書いたか。人物に比して、天井が異常な高さです。江戸期の建築物として全く有り得ない構造です。

もし、深川にある料亭ならば、当時(江戸の人の記録魔)の記録にあるはずです。

深川の何という料亭なのか特定できない以上、これは偽筆と判断せざるを得ません。

真筆として(断定)、発表した個人は、これらの質問および疑義を含む提案すべてに対して、真摯に答えなければいけません。

日本だけでなく、世界が見ている訳ですから、これは個人の責任問題にもなります。

>個人と同様、法人(学術団体)として、国際浮世絵学会の信用を失い兼ねない発表であると懸念しています。国際浮世絵学会は、日本浮世絵協会で高橋誠一郎先生、楢崎宗重先生らが、永年、理事長を勤めてきました。浮世絵を通じて、世界の平和、教育、文化の向上に貢献する目的で設立された、由緒ある学術団体です。
以上

酒井 雁高(がんこう) 学芸員 curator
浮世絵・酒井好古堂   [HP:ukiyo-e.co.jp] 文化藝術懇話会
100-0006東京都千代田区有楽町1-2-14

電話03-3591-4678 Fax03-3591-4678



コレクション

新着情報・新着コレクション

すべての投稿