浮世絵学04/名数(源氏物語)53帖、一致 1997SAKAI_gankow: The Tale of Genji by Lady Murasaki in 1,008AD has framed in 53 vols, not 54. 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人) [HP: ukiyo-e.co.jp]
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浮世絵学04/名数(源氏物語)53帖、一致 1997SAKAI_gankow: The Tale of Genji by Lady Murasaki in 1,008AD has framed in 53 vols, not 54. 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人) [HP: ukiyo-e.co.jp]

2017-09-15現在

酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂)   [HP: ukiyo-e.co.jp]

酒井雁高(酒井好古堂主人) SAKAI_gankow, curator

The Mei.suu (numbers of names) might be often prime number, so 53 chapters or vols. not 54.   Lady Murasaki found the number 53 from the ancient Buddhism sutra and produced the tale of genji in 1,008, because of  feud among man and woman, husband and wife, parent and children, especially mother and daughter.   Only Buddha could relieve their struggle with destiny.  By SAKAI_gankow (former curator of JUM)

まとめ ↓

http://ukiyo-e.co.jp/16158

◯源氏物語は、1,000頃に紫式部によって書かれた。宮中の女房間で、回覧され、何回も転写され、徐々に文体も替わっていった。しかし、全体の構想(全53、善財童子が五十三の善知識を尋ねて、悟りを開く)は不変である。紫式部は、人間の不可避的な宿世(すくせ)、輪廻転生(りんね)、つまり親子、夫婦、男女の確執からの解脱(げだつ)、これらは仏陀(ブッダ)によってのみ、救済され得るということを知っていた。善財童子が、悟りを開くために、五十三人の善知識を訪ねたという仏典(華厳経入法界品)から、全体を五十三帖に構成した。1997酒井雁高/浮世絵学、名数参照

1-40(光源氏の物語、40帖)

1 桐壺、2 帚木、3 空蝉、4 夕顔、5 若紫*、6 末摘花、7 紅葉賀、8 花宴、9 葵、10 賢木

11 花散里、12 須磨、13 明石、14 澪標、15 蓬生、16 関屋、17 絵合、18 松風、19 薄雲、20 槿

21 乙女、22 玉鬘、23 初音、24 胡蝶、25 螢、26 常夏、27 篝火、28 野分、29 御幸、30 藤袴

31 真木柱、32 梅枝、33 藤裏葉、34 若菜*、35 柏木、36 横笛、37 鈴虫、38 夕霧、39 御法、40 幻

41-43(繋ぎ、3帖)

41 匂宮、42 紅梅、43 竹河、

44-53(薫の物語、宇治十帖、10帖)

44 橋姫、45 椎本、46 総角、47 早蕨、48 宿木、49 東屋、50 浮舟、51 蜻蛉、52 手習、53 夢浮橋 合計53帖

*光源氏、藤壷と関係する。後の朱雀帝、桐壺帝の子でなく、実は源氏の子)

**源氏は女三宮の後見。柏木が女三宮と関係。薫が生まれる。源氏の子ではなく、実は柏木の子。源氏は桐壺帝と同じ苦悩を味わう。

***雲隠は、源氏の亡くなる意であるから、最初から存在しない。若菜は上下に分けられているが、巻名は一つである。従って、数えると全53となっている。池田亀鑑博士はじめ、先学が原文の詳細な解釈をしている。しかし、原文の釈文(しゃくもん)に終始し、成立の根幹である巻数が全53であることを名数(仏典)より、推論した人はいなかったようである。私は日本浮世絵博物館の学芸員を担当していた時、たまたま東海道五十三次の後に源氏物語の展示を行った。解説の枚数、額の総数など、何か妙であると思ったが当初、分からなかった。

そして、再三、深思熟考の挙げ句、源氏五十(ごじゅうよ)帖と五十(ごじゅうし)帖の差異に気が付いた。余(よ)と四(し)は、しばしば転用されている。五十余(ごじゅうよ)は、五十四(ごじゅうし)でなく、五十と余(あまり)の意である。この場合、余は三となる。つまり五十三(帖)である。東海道も五十四次ではなく、五十三になっている。間(あい)の宿(しゅく)なども考えると、なぜ五十三の宿駅だけに絞ったのか。寶曆(1750s)の俳諧、連歌師などが、古典に肖(あやか)って、五十三の宿場に制定したのである。この重要な名数は、1997以前に発表した。活字にしたのは、1997浮世絵学が初めてである。

原典は華厳経入法界品(にゅうほっかいぼん)で、サンスクリット語が漢音に音写されているが、全く音の響きは違う。善財童子が、善知識、五十三人(長者、諸神、菩薩、比丘、優婆夷、比丘尼、優婆塞、童子、童女)を尋ねた順序に並べてみる。

◯華厳経入法界品(にゅうほっかいぼん) 善財童子が五十三人(場所は五十五カ所)の善知識に会う 韋駄天のように、あちこち駆け巡った。

 IMG_0011

*善財童子、快慶作、鎌倉時代、建仁3-承久2(1203-1220)奈良安倍文殊院  善知識を求めて、あちこち走り回った姿が分かる。

これは国宝に指定されている。

*文殊菩薩は両度、徳生童子と有徳童女は同一。全部五十三の善知識となる。しかし、当時のサンスクリット語の音(おん)を漢音で表したため、読みは実際と違う。

 

1 文殊師利菩薩 2 功徳雲比丘 3 海雲比丘 4 善住比丘 5 良医弥伽 6 解脱長者

7 海幢比丘 8 体捨優婆夷 9 毘目多仙人 10 方便命婆羅門 11 弥多羅尼童女

12 善現比丘 13 釈天主童子 14 自在優婆夷 15 甘露頂長者 16 法宝周羅長者

17 普眼妙香長者 18 満足王 19 大光王 20 不動優婆夷 21 随順一切衆生出家外道

22 青蓮華香長者 23 自在海師 24 無上勝長者 25 獅子奮迅比丘尼 26 婆須密多女

27 安住長者 28 観世音菩薩 29 正趣菩薩 30 大王天 31 安住道場地神

32 婆娑婆陀夜天 33 甚深妙徳離垢光明夜天 34 喜目観察衆生夜天 35 妙徳救衆生護夜天

36 寂静音夜天 37 妙徳守護諸城夜天 38 開敷樹華夜天 39 願勇光明守護衆生夜天

40 妙徳円満林天 41 瞿夷夫人  42 摩耶夫人 43 天主光童女 44 遍友童子女

45 善知衆芸童子 46 賢勝優婆夷 47 堅固解脱長者 48 妙月長者 49 無勝軍長者

50 尸毘最勝婆羅門 51 徳生童子 52 有徳童子(童女) 53 弥勒菩薩 54 文殊師利菩薩 55 普賢菩薩

2014.09.03

酒井雁高(酒井好古堂主人)[ukiyo-e.co.jp]

酒井 雁高(がんこう) 学芸員 curator
浮世絵・酒井好古堂 [HP: ukiyo-e.co.jp]
[浮世絵学]文化藝術懇話会  浮世絵鑑定家
100-0006東京都千代田区有楽町1-2-14
電話03-3591-4678 Fax03-3591-4678



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