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酒井雁高 浮世絵・酒井好古堂主人 SAKAI_gankow,  curator,  professional adviser

280s陳寿(233-297)/三國志 魏志・蜀志・呉志

影印

*最古本(陳寿の自筆に最も近い)帰結、紹煕本(咸平六の重刻)。これまで流布(長澤規矩也、上海・涵芬楼版より写真を将来)していた紹興本は誤認による誤刻が多い。かつ、「中書門下 牒 蜀志 牒奉」が欠落している。ここに掲載するのは「咸平六年十月二十三日」、1958三國志  縮印百衲本二十四史(影印)(精装)(中文)上海の涵芬楼版で、紹煕本を底本。原本は宮内庁書陵部と刻記されている。初版は1931.08か。

1   1931*三国志 宋・紹熙本 三国志(四部叢刊)65巻 百衲本二十四史 *1958本

[(晉)陳壽撰 ; (劉宋)裴松之注]、台湾商務印書館、1931.8 20冊 20cm

(雁註)1931.08、この時点で、宮内庁書陵部本(紹熙本)を借り受けていたか。残念ながら、本書は所蔵していない。

*1975三国志(平・影印)紹煕本 百衲本二十四史(縮印版)(影印)(精装)台湾商務印書館

本書も所蔵していない。

2 1957盧弼/三国志集解 藝文印書館(台湾)

 

3 1958三國志  縮印百衲本二十四史(影印)(精装)(中文)
上海の涵芬楼版で、紹煕本を底本。原本は宮内庁書陵部にある。

*百は必ずしも、100の意でなく、数多くの意。

(雁註)「三國志」の外題が表紙に印刷されている。

(雁註)縮印百衲本二十四史・三國志の扉は、饕餮(とうてつ)?文様の枠がある。縮印で、一頁に四面、表示されている。

 

(雁註)上海・涵芬樓・景印・中華學藝社、借照日本帝室圖書寮蔵・宋紹煕刊本、原闕魏志三巻、以涵芬樓・宋紹興刊本配補

*景印=影印の意 *闕けつ=欠けている巻

 

(雁註)上三國志注表 臣松之…(p.1)

謹言 元嘉六年七月二十四日中書侍郎西郷侯臣裴松之上

(雁註)上三國志の「上」は、どのような意味だろうか

(雁註)元嘉六(425+5=430)

三國志目録上(p.2)三國志目録中(p.420)三國志目録下(p.528)

 

(雁註)目録の東夷(夫餘・高句麗・東沃□・挹婁・濊・馬韓・辰韓・弁韓・僂韓)に倭人傳はない。「僂韓」に「倭人傳」がある。僂は卑字で、背中の曲がった意。(p.4)

(雁註)倭人傳、注意して原文を見ると、倭傳ではない、倭人傳となって、地域+人々+傳となっている。倭の人々が、百カ国もあり一様でないことを理解していたのだろう。(p.415)

 

(雁註)古田武彦先生が紹介していたが、この牒の表示は本書以外に見当たらない。しかも「中書門下 牒 蜀志 牒奉 … 咸平六年十月二十三日(p.420¸)」

1004(咸平六)で、最も古い刊本である。紹煕本は、咸平六年の重刻本。

1131-1150(紹興)

1190-1194(紹煕) 紹煕は紹興より、年代は後であるが、咸平の重刻で、127年ほど古い版である。

(雁註)1958縮印百衲本二十四史・三國史(一冊)の奥付があるが、本来、支那書籍に奥付はない。西欧と同様、扉の見開きに書誌データがある。商務印書館出版(北京)、商務印書館上海印刷厰印刷(上海)とある。

4 1975三國志 全5、中華書局*評点本 三国志(魏志3、蜀志1、呉志1)

段落、句読点、傍線(固有名詞)が施され、読み易くなっている。句点は『,』[ ]( )なども適宜、施されている。これまでの支那漢籍は、句読点がなく、読者が自分で朱など句読点を施している。従って評点者によって、句読点の位置が微妙に違うことがある。

(雁註)三國志刻本、四種の内、一の百衲本に宋・紹興本と紹煕本の二つが紹介されている。誤刻がある。目録 巻三十 僂韓(紹興本p.4)→倭人傳(紹興本)、邪馬壹國(紹煕本p.415)→邪馬臺國(紹興本)、東治(紹煕本p.416)→東冶(紹興本)。

 

評点本(段落、句読点、固有名詞、地名、人名)が最良と思われる。蜀志1、呉志1。なお中華書局から、地名引得、人名引得が出版されている。陳寿の本文は簡潔過ぎるが、同時代史として慎重に筆禍を避けて、魏を正統の王朝として描いている。裴松之ほかの注が陳寿の本文の約三倍ほどになっている。

岩波本(白珠五千孔、青大句珠二枚)→評点本(白珠五千、孔青大句珠二枚)*句読点の位置を変更

5 1981盧筆/三国志集解 中華書局(北京)

 

 

 

6 1985今鷹 真ほか/三国志 全3 現代語訳 筑摩書房 (現代語訳)   *文庫本もある

正史の三国志を忠実に日本語に翻訳している。陳寿の本文のほか、約三倍ほどある諸注を忠実に訳してある。今鷹先生は上海生まれ。

 

◯羅貫中(1330?-1400?)/三国志演義

これら正史の注を膨らませて、後に羅貫中(1330?-1400?)/三国志演義が刊行されている。七分は事実であるが、三分は虚構である。

なお、お気づきの点があれば、御教示ねがいたい。

酒井 雁高(がんこう) 学芸員 curator

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文化藝術懇話会

100-0006東京都千代田区有楽町1-2-14

電話03-3591-4678 Fax03-3591-4678

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