浮世絵学*7/メディア報道  酒井好古堂および日本浮世絵博物館の紹介 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人) [HP: ukiyo-e.co.jp]
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浮世絵学*7/メディア報道  酒井好古堂および日本浮世絵博物館の紹介 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人) [HP: ukiyo-e.co.jp]

2018-01-10現在

目次

1)浮世絵の英訳、floating world? これは明らかな誤訳。水に入れると、沈み、浮きません。

2)英泉/大巾(おおはば)/龍紋打掛美人*

ゴッホが雑誌から、この美人画をそのまま転載して、浮世絵の衝撃を真面から受けた。

この建築、彫刻、絵画、工芸など広範囲における衝撃、この術語、フランスではジャポニスム、ドイツ・オーストリアではヤポニスム、欧米ではジャポニズム

3)テレビ報道、オランダにあった泥絵。これは無款で北齋と特定できない。

傍証などを含めて、科学的根拠、絵の具の非破壊分析など、合理性がなければ不可。

4)2017-10 TMN、東京メトロニュース

5)新聞報道:陶磁器のパッキング、これは一枚絵ではなく、版本類(合巻、絵本、挿絵)

*美濃判半截の二つ折袋綴じ形式。一冊五丁単位。二、三册、また五冊、六冊で一編を構成する。

紙質は、廉価な漉(す)き返しものが大半。一枚絵の楮(こうぞ)は版本に使用しない。

*輸出用陶磁器のパッキングに浮世絵(一枚絵)は使われていない。

漉き返し(再生紙)の合巻、挿絵本、絵手本、往来ものなどが詰め物として使われた。

これまで、パッキングとしての浮世絵(一枚絵)、世界各地の博物館、美術館、図書館などで全く発見されていない。

一枚絵の紙質は楮(こうぞ)で、パッキングには不適。

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1)浮世絵:英語のfloating world、誤訳。

浮世絵は、水に入れても浮きません。むしろ沈みます。

英語のfloating world、これは明らかな誤訳です。

*Uki-yo does not mean “floating” “world”.  It means “feeling of excitement” “people and society”.

So “ukiyo-e” means exactly “the pictures for feeling of excitement”, not “floating world”.

Ukiyo-e never floats but sinks under the water.

浮世は、「浮いている」「世」の意味ではなく、むしろ「浮き浮きした」という意味です。

「世」は男女間の恋愛をも意味しています。

従って歌舞音曲、吉原遊廓、江戸文学、狂歌、川柳などが生まれています。

 

2)英泉/大巾(おおはば)/龍紋打掛美人

ゴッホは、全く日本について知らなかったが、この美人画の浮世絵を見て衝撃を受けた。

やはり凄い画家である。私見では、この美人画は全浮世絵の中でも最高位の作品である。1730s享保期の懐月堂(かいげつどう)に匹敵する。

3)テレビ報道、オランダの泥絵。これは無款で北齋と特定できない。

*横山實先生から再改定のメールを戴いた。それを含めて、私見を追加して纏めてみた。

報道:2018.1.3 BS11 北齋ミステリー

題材:6枚の無款の泥絵を北齋作品であるとの前提で放映 *これ自体ミステリー

1 1826:シーボルトが江戸参府 この時点で、冨嶽三十六景は未刊

2 1830-1833:北齋爲一(ゐいつ)/冨嶽三十六景 1830-1831-1832-1833、4年掛かって刊行

1831(文政辛卯)正本製(しょうほんじたて)12編、奥付、広告

3 1870s-1880s:明治期の赤色はコチニール

明治期の赤絵の色彩は染料のアニリンではなく、コチニール(臙脂虫、雌)cochineal insect。中南米のウチワサボテンに大量に寄生し、甲虫で脚はあるが動かない。ヨーロッパではカルミン(カーマイン)と称している。いわゆる洋紅(ようこう)。

4 影を描かない(日本を含めて、東洋画の伝統)

浮世絵を含めて、日本画では本来、影は描かない。これが伝統。1810s-1820s-1830s、試作的に陰影など施したものがあるが、一般に受け入れられていない。

 

4)2017-10 TMN、東京メトロニュース

メトロニュース(2018-01-06更新)

 

5)輸出用陶磁器のパッキング 一枚絵の浮世絵は使われていない

2017-06-22新聞報道 浮世絵はヨーロッパへの陶磁器輸出の際、パッキングに使われていません。

世界中、何処の博物館、美術館、図書館などでも確認されていません。パッキングに使われたのは、一枚絵ではなく、版本(草双紙、絵本、挿絵)など、主として墨摺の漉き返し材料が詰め物として使われていました。

2017-06-22松元崇/日本の美術品 あすへの話題(元内閣府事務次官)

*松元崇さま、ありがとうございました。

*輸出の際、陶磁器のパッキングとして使われた材料は、墨一色で摺られた草双紙など版本です。一枚絵(いちまいえ)の多色摺の浮世絵(奉書ほうしょ)の材質は、楮(こうぞ)で、版本に較べて遥かに厚く、パッキングに使えません。世界各地でも、一枚絵を陶磁器のパッキングにしたものは確認できません(雁高・註記)

 

6)新聞報道 2016-02-05日本経済新聞社

日本浮世絵博物館(松本市)紹介

2017北齋改名一覧

*日本文化に興味のある外国人観光客も訪れる。

 

何かございましたら、御教示ください。

酒井 雁高(がんこう) 学芸員 curator
浮世絵・酒井好古堂 [HP: ukiyo-e.co.jp]
[浮世絵学]文化藝術懇話会  浮世絵鑑定家
100-0006東京都千代田区有楽町1-2-14
電話03-3591-4678 Fax03-3591-4678



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