浮世絵学04/外題(笹紅の上限)(江戸)酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人) http://www.ukiyo-e.co.jp/2939
ホーム > 浮世絵学04/外題(笹紅の上限)(江戸)酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人) http://www.ukiyo-e.co.jp/2939

浮世絵学04/外題(笹紅の上限)(江戸)酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人) http://www.ukiyo-e.co.jp/2939

1982-04-29現在(2020-07-01更新) 浮世絵学:ukiyo-e study  浮世絵鑑定:judge

SAKAI_gankow, curator, professional adviser of ukiyo-e

酒井 雁高(がんこう)(浮世絵・酒井好古堂主人) *学芸員  *浮世絵鑑定家 📞 Phone 03-3591-4678

酒井 邦男(くにお)  酒井好古堂・副代表    *学芸員        *浮世絵鑑定家

100-0006東京都千代田区有楽町1-2-14(東京・有楽町 帝国ホテルタワー前) 日本最古の浮世絵専門店

http://www.ukiyo-e.co.jp/56701 ◀ 浮世絵学_guide0_情報/御案内 浮世絵・酒井好古堂 

 *Sakai Kohkodou Gallery  酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人) Japanese Traditional Woodblock Prints   

http://www.ukiyo-e.co.jp/41940 ◀ 浮世絵学_reproduction_複製A0+/復刻 手摺木版

 *The BEST Japanese Traditional Woodblock Prints, Handmade reproduction (adm. by JUM) 

 http://www.ukiyo-e.co.jp/expression/通信販売法に基づく表示_浮世絵学

http://www.ukiyo-e.co.jp/category/ukiyo-e-judge-professional-adviser  浮世絵学  すべて

——————————————————————————————————————————————————–

◯笹紅(ささべに)、女性の下唇に濃く口紅を塗り、笹緑色に光らせる化粧法。上方では、既に使用されていた。

これまで、多くの研究者が美人画(英泉など)を調べた結果、江戸で、文政初年(1820s)に使われていたことが判明している。

実は、それ以前に笹紅は使われていた? 美人画でなく、役者絵でも女形(おやま)が紅を使っているからである。ここに盲点があった。

役者画の場合、複数の役名(役者)から年月を特定できる

◯國貞の作品

文化8.07(1811)二代沢村田之助(1788-1817.01.28)*田之助は、江戸に下った時、上方の流行を取り入れたと推定される。

文化9.06(1812)四代目瀬川路考(1782-1812.11.29)*路考は、6ヶ月、笹紅を流行らせた。

この発見は太田記念美術館/国貞(本来は、國貞)展図録の巻頭文(新藤茂著述)に書かれている。

非常に重要な論文なので、ここに紹介する。

◯1811-1812以前、笹紅は使われていない。

肉筆でも全く同じ結論が得られる。例外ではなく、1811-1812以前の肉筆に笹紅が施されていれば、偽筆である。

即ち、最近、TV、新聞などで報道された、無款(「歌麿」と断定)無外題(「深川の雪」と断定)作品は明らかに偽筆であることが分かる。

何故なら、歌麿の時代、笹紅は施されていなかったにも関わらず、この偽筆の美人には笹紅が施されている。

◯真偽

真筆、偽筆の判断は、プロの領域であり、全くの門外漢は埒外に置かれる。

同意を求めるものではなく、まして多数決などで決められるものではない。

コペルニクス的な科学的証明、また感覚であって、埒外の人には幾ら云っても分かるものではなく、全く理解できないであろう。

飽くまでもDNAを研ぎすまし、自分自身で偽筆を見破る以外に方法はない。

また、同様に真偽は偽筆者と対峙して、戦う訳であるから、優れて感覚の領域になる。

笹紅は、感覚とは違い、客観的に真偽を判定する判断材料となる。

何かお気づきの点があれば、御教示ねがいたい。

酒井 雁高(がんこう) 学芸員 curator

浮世絵・酒井好古堂 [http://www.ukiyo-e.co.jp] 

文化藝術懇話会

100-0006東京都千代田区有楽町1-2-14

電話03-3591-4678 Fax03-3591-4678



アーカイブ

最近の投稿

最近の投稿

コレクション

新着情報・新着コレクション