浮世絵学01/落款(偽筆)_ほくさゐ/北齋(1760-1849)/潮干狩図_大阪市立美術館  酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人) http://www.ukiyo-e.co.jp/61189
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1982-04-29現在(2020-08-01更新) 浮世絵学:ukiyo-e study  浮世絵鑑定:judge

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この潮干狩図、偽筆、真っ赤なというか真っ茶色の妙な海の色、偽筆!

2012北齋ー風景・美人・奇想、大阪市立美術館

潮干狩図 重要文化財  *重要文化財が偽筆ならば、恥晒しである。

絹本 54.3x86.3cm

*部分である。左の遠方に、富士山が見えている。

本図は戦前に重要美術品に指定され、平成九年(1997)には北齋の作品として初めて重要文化財に指定された云々。(図版54、図録p277)

しかし、海は真っ茶色で、真っ赤な偽筆である。

これまで、誰も、偽筆と指摘しなかったが、不審な描写である。一体、何時、誰が重要美術品、重要文化財に指定したか。その責任は重大である。

浮世絵学に沿って、記述する。

1 落款:「葛飾北齋」[亀毛蛇足]

 「北齋」の署名だけでは、何をしたか分からない。必ず、「画」、「筆」、「書」など、無ければならない。

2 刊年:肉筆であるが、成立年は、文化十年(1813) 印章の欠け具合から、文化十年頃の制作。しかし、模印であるから、論外。

3 判型形態:肉筆であるが、大きな横幅。通常は寺社へ寄進する。しかし、江戸期に全く記録がなく、画歴を遡(さかのぼ)れない。恐らく昭和初期に偽作されたものであろう。

4 外題:潮干狩図 これだけの大幅ならば、外題が無いこと事態、不審である。浮世絵師・北齋は、寺社などの願主から依頼されて描くわけである。必ず、依頼の記録があるはずである。

5 版元:肉筆のため、対象外

6 内題:外題だけで、内題は含まれていない。

偽筆者は、絵半切(図版49潮干狩り)(図版50潮干狩、別図)を参照して、偽筆を描いたことは間違いない。しかし、偽作者、かなり彼方此方、偽作している。

図版50 かつしか北齋画 

図版50は、1963東京国立博物館3-3707、に掲載されている。とすると、東博の作品は、1913V&I/EJ5-183に掲載されていたものであろうか。いま、V&I図録がないので、確認できないが、そう考えると、昭和初期に偽筆された可能性が高まってくる。

図版49 宗理画

稲垣進一・大人(たいじん)によると、茶色の海は全く変である。そして、女性の綿烏帽子のような被り物も、全く江戸の庶民女性の風俗に合っていない。通常、埃(ほこり)、塵(ちり)よけの手拭を被り物として使っている。そして何より、後ろに立っている男、この左足が妙な位置にあり、遠近感が全く不自然であると。

稲垣大人、浮世絵を収集し、常に鑑賞眼を養っておられる。以前に見た時、海の色は不自然だと思ったが、それほど疑問に思わなかった。しかし、色々、鑑賞を弘め、深めていく内に、これは、やはり妙だと結論している。

云われて見ると、この男、貝殻を入れた籠を頭の上に揚げているが、これも不審な動きである。全く、頭上に揚げる意味がない。

ネットで、この図の説明はあったが、図版なし。やはり、色々な方々から疑問を提出され、それに対して真摯に答えることが出来なかったからであろうか。

何か御気付きの点があれば、御教示ください。

酒井 雁高(がんこう) 学芸員 curator 

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