浮世絵学04/映画ベスト10 film best 10 by OHTA mitsuhiko 2021-07-10 太田光彦・撰 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂)http://www.ukiyo-e.co.jp/83594
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1982-04-29現在(2022-10-16更新)

浮世絵学:ukiyo-e study  浮世絵鑑定(肉筆浮世絵、錦絵):judge

SAKAI_gankow, curator, professional adviser of ukiyo-e

酒井 雁高(がんこう)(浮世絵・酒井好古堂主人)

*学芸員 *浮世絵鑑定家 📞 Phone 03-3591-4678(東京・有楽町)

酒井 邦男(くにお)  酒井好古堂・副代表    *学芸員     *浮世絵鑑定家

100-0006東京都千代田区有楽町1-2-14(東京・有楽町 帝国ホテルタワー前) 

日本最古の浮世絵専門店

1803葵衛(齋藤秋圃)/葵氏艶譜


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G浮世絵学00 御案内 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂)  Guide

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R浮世絵学00/複製・復刻 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂) Copy and Handmade reproduction 

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V浮世絵学 ミニ動画     Mini-film, about 5 minutes 

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*1946、私、酒井雁高(がんこう)、(戸籍名、信夫のぶお)は、酒井藤吉、酒井十九子の次男として生まれた。生まれた時から、浮世絵に囲まれ、浮世絵博物館に組み込まれていたように思う。1966、兄・正一(しょういち)が冬山のスキー事故で死亡。いきなり、私に役目が廻ってきた。それにしても、子供が先に亡くなるとは、両親の悲しみは察して、余りある。母は、閉じこもったきり、黙ったままの父に、何も話すことが出来なかったという。

*1967、私は大学の経済学部を卒業し、すぐ文学部国文科へ学士入学。何とか、源氏物語など、各種日本文学、江戸文学も多少、学ぶことが出来、変体仮名なども読めるようになった。http://www.ukiyo-e.co.jp/wp-admin/edit-comments.php

*1982年以来、浮世絵博物館と一緒に過ごしてきた。博物館が女房替わりをしてくれたのかも知れない。

*それでは子供、というと、これら浮世絵学、1,213項目であろうか。一所(浮世絵学)懸命、学問としての浮世絵学を成長させてきたつもりである。今後も、御支援、御指導を賜りたい。2021-06-20酒井雁高・識

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日本で最古の浮世絵専門店。幕末の開明思想家・佐久間象山(1811-1864)(しょうざん)が、酒井義好(1810-1869)*よしたか の書齋を「好古堂」と命名しました。1982、酒井藤吉(とうきち)・十九子(とくこ)、酒井貞助(ていすけ)・富美江(ふみえ)、酒井泉三郎(せんざぶろう)・美代子(みよこ)らは、好古堂蒐集品を基として、父祖の地、松本市郊外に、日本浮世絵博物館を創立しました。

父・藤吉が亡くなってから、酒井信夫・雁高(がんこう)、そして酒井邦男が継承し、世界各地で65回の浮世絵展覧会を開催して今日に至っています。皆様のご指導ご鞭撻を御願い致します。

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 *Sakai Kohkodou Gallery  酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人) Japanese Traditional Woodblock Prints  

SAKAI_gankow, curator, professional adviser of ukiyo-e

2022 SAKAI, gankow   酒井雁高

 

2018 SAKAI gankow

 

2020 SAKAI kunio

 

 
*ファックス、使えません。
 

★★★太田 光彦 映画ベスト10   2021-11-22現在  

自らの好み、そして作品の質も伴っている作品を選出。

選出基準は映像が美しく、鑑賞者の魂を動かす作品であるか。

そして何より面白いか。

中国、インド映画など、まだまだ未鑑賞の作品が山ほどあるが、とりあえず現時点でのベスト10。

1位 ゴッドファーザー 1972年 F・コッポラ(1939-   )

冒頭の結婚式と葬儀屋の殺人依頼のシーン、洗礼式と惨殺シーンなど、光と闇の対比が何度も描かれており、そのどれもが美しい。

また、無垢なアポロニア(マイケルと結婚したシチリア人)がこの物語上での「神」となっており、彼女が亡くなった瞬間からストーリーは無秩序な方向へと進んでいく。

何度見ても初めて見た時と同じ緊張感が味わえる大傑作。

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2位 ゴッドファーザー2 1974年 F・コッポラ(1939-   )

フランシス・コッポラの芸術性が、いかんなく発揮された作品。元々、コッポラは続編を制作する気がなかったが、パラマウントが、しつこかった為、作品の内容を全権委任する約束で制作を決意したそうです。

前作は、常にパラマウントの監視下にあったので、コッポラが本当にやりたいことが表現できているのは今作。

マイケルがファミリーを巨大化する一方、父ヴィトが築き上げた権力者との家族的な信頼関係は単なるビジネスライクな関係へと変化していく。

自分へ敵意を向けた者、又は向けようとした者まで全て殺す、マイケルには人間味などひとつも無い。その結果どうなるかは、ゴッドファーザー3を見れば分かるが、「ゴッドファーザー」シリーズとは因果応報をテーマとした大叙実詩なのである。 

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3位 浮草   1959年 小津安二郎(1903 – 1963)

冒頭の空き瓶と煙突の対比シーンからはじまり、すべてのショットが美しい。

ひとつひとつのショットに寄り添うかのような斎藤高順の音楽が、情緒的な気分へと誘う。

それぞれの思いが交錯するとき、物語の美しさは頂点に達する。

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4位 第三の男 1949年 キャロル・リード(1906-1976)

オーソン・ウェルズの映画史に永遠に残る圧倒的な存在感。彼の登場シーンだけでも今作を見る価値は十分にある。

彼は紛うことなき悪役なのだが、得もいわれぬ魅力がある。

「イタリアではボルジア家の30年の圧政の中でルネサンスが誕生した。しかし、スイスの平和な500年の中で産んだのは鳩時計だけだ。」オーソン・ウェルズ

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5位 東京物語 1953年 小津安二郎(1903 – 1963)

土手で孫と遊ぶシーン、熱海の海を眺めながらの会話シーン、描写される全てのカットが絵画のように美しく、鮮明に心に残る。

家族の在り方、死生観などの人間の営みの細部に宿る普遍的な価値観に対して、芸術的にクローズアップしている。

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6位 アパートの鍵貸します 1960年 ビリー・ワイルダー(1906 – 2002)  

これ以上のラブコメ映画は今後出ないのではと、思ってしまうほどの作品。

小道具の使い方が上手く、作中の空気感や匂いがそのままパッケージされている。

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7位 セルピコ 1973年 シドニー・ルメット(1924 – 2011)

冒頭の地中海風のテーマ曲とニューヨークの街並みの映像とのアンバランス具合が心地よく、一気に惹きつけられる。

全体的に雨のシーンが多く、腐敗を表している。

いつの時代も、権力は必ず腐敗する。

体制側は、うまくそれを隠す。

時代の変わり目は、いつだって革命が行われてきた。

いつか、セルピコのような人物が必ず現れる。 

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8位 突撃 1957年 スタンリー・キューブリック(1928 – 1999)

これは反戦的なメッセージだけではなく、組織に属するもの達にとっての普遍的なテーマを扱っている。

役員は責任の押し付け合いで、結果として損をするのはいつも下の者。

現実にはカーク・ダグラスのような勇敢な上司はいないので、さらに厄介なのである。

ラストの歌が、処刑された3人の兵士の魂を、天国へと導いてくれる。

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9位 道 1954年 フェデリコ・フェリーニ(1920 – 1993)

イタリアの農園風景、ニーノ・ロータの音楽、愛の儚さ、全てが美しい。

トマトの種を植えた彼女の心境が心に染みる。 

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10位 セインツ  2013年 デヴィッド・ロウリー(1980-    )

セリフや音ではなく、映像で語ることができる現代では数少ない映画監督。

映画は視覚芸術なので、ショットが美しくないと駄目。

ショットの美しさとは、光と影の入れ方、被写体との距離によって決まる。

それが、このデヴィッド・ロウリーという監督は完璧。

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2021年7月10日



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