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2018-03-18現在(2020-01-20更新) 検索 浮世絵学 ⚪⚪  http://www.ukiyo-e.co.jp/19856

酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂)   

弘藏でなく、弘

1926阿部弘/日本奴隷史、聚芳閣 *杖策(じょうさく)、号は槐陰 *生没年不詳とあるが、没年は1914。彰義隊で20歳とあるので、生まれは1848cとなる。

中山太郎は、日本婚姻史、売笑三千年史などで、多くの項目に1890阿部弘藏/日本奴隷史を引用している。

阿部は「彰義隊」(この時、二十歳)の名付け親で、江戸時代末期の幕臣、明治の文部官吏である。その後、英語を学び、福沢門下となっている。また阿部は、為政者によって捏造された「三韓征伐」の伝承を否定している。当然である、230s、倭(わ、北九州)は、当時、支那により征服される地域であった。奈良王朝は623年以降に九州王朝を簒奪して、現れた。

1910山崎有信/彰義隊戦史

中山は阿部に倣い、出典を明記して、その要点(摘要)を詳細に書き記している。

1890、稿成っていたが、当時、このような書名の刊行は許可が下りなかった。1926大正期に発刊された。

490余種の文献を丹念に読み、七年以上、掛かったという。

*阿部によれば、遊女、田楽、猿楽など、売買され、人権を全く有しない人々を奴隷として扱っている。

心身の自動自活を許されざる不自由の種類、則ち奴僕、奴(やっこ)は男を差し、婢は女を指している。

いわゆる女房文学の貴族女性らも、本人の名前は不明。公家、貴族の地位が脅かされ、没落すると、それに伴い、使用人は経済的支えが無くなり、悲惨な末路となる。

(雁註)

1 戦闘の敗者は、捕虜となり、奴隷となった。労働力として使役された。

2 通貨が流通すると、人買い、拉致などにより、単なる「もの」として、奴隷にされ、売買された。

3 借金を負ったため、遊女にされ、使役された。

4 教会では、信徒を国内だけでなく、海外へも売買して、資金としていた。

ざっとした系統図が作成されている。

上世甲 597-645  (p.16

1.1 奴婢

1.2 部曲

上世乙 645-1175    (p.19)

1.3 乞食

1.4 餌取(えとり)

1.5 遊女

1.6 夷俘 *とりこ

1.7 奴婢

1.8 家人 *寺家家人 私家家人

1.9 陵戸 *天皇家の墓守り

1.10 官戸(かんこ) *官奴司に所属

1.11 雜戸(ざっこ) *図書寮の紙戸(かみこ)、雅楽寮の樂戸(がくこ)

1.12 品部(しなべ) *伴造(とものみやつこ)に所属した職能集団。忌部(いんべ)、山部、鍛冶部(かじべ)など

1.13 雜色(ぞうしき)*品部、雜戸 雑務の下級役人。 小舎人(こどねり)など

中世 1175-1595(1605) (p.120)

2.1 乞食

2.2 穢多(えった)*(雁註)動物の解体を行うため、腐臭が纏わり付き、差別された過程に注意する

2.3 遊女

2.4 田楽

2.5 猿楽 *藝能

2.6 奴婢

2.7 妾

2.8 雜色 *(雁註)以下も身分としては奴隷と同じであったと定義している。これには驚く。

2.9 小者

2.10 中間(ちゅうげん)

2.11 足軽

2.12 若党

近世 1605-1845 (p. 228)

3.1 穢多(えた)

3.2 非人

3.3 奴女

3.4 水替人

3.5 宿場人足

3.6 角兵衛獅子

3.7 軽業児

3.8 遊女

3.9 歌舞伎役者 *(雁註)河原もの(かわらもの)、一定の地域に住むことを強要され、外出する際、被りものをしなければならなかった。

3.10 陰間(かげま) *男色(なんしょく) 若い役者

3.11 町藝者

3.12 家抱

3.13 織婦

3.14 中間(ちゅうげん)

3.15 下女

3.16 妾

3.17 若党

3.18 足軽

第十五章 奴隷系統図 (p.426)

 

*最近、複製が出来ている。

酒井 雁高(がんこう) 学芸員 curator
浮世絵・酒井好古堂 [http://www.ukiyo-e.co.jp]
[浮世絵学**]文化藝術懇話会  浮世絵鑑定家
100-0006東京都千代田区有楽町1-2-14
電話03-3591-4678 Fax03-3591-4678



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