浮世絵学11/文化藝術懇話会*(1)日本文化と日本人の原点 CultureArtMeeting1 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人) [HP: ukiyo-e.co.jp]11
ホーム > 浮世絵学11/文化藝術懇話会*(1)日本文化と日本人の原点 CultureArtMeeting1 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人) [HP: ukiyo-e.co.jp]11

浮世絵学11/文化藝術懇話会*(1)日本文化と日本人の原点 CultureArtMeeting1 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人) [HP: ukiyo-e.co.jp]11

 

◇文化藝術懇話会 1(Culture Art Meeting)  配布資料

 

演題:日本文化と日本人の原点(講演 酒井雁高)

日時:6月14日(金)18.00-20.00

 *18.00開場   18.30講演開始  19.00-19.30お弁当、質疑応答

参加費:1,000円   お弁当お茶:1,200円

場所:毛利ビル5階(並木通りルイヴィトン向かい)

*並木通りと交詢社通りの角(毛利ビル5階)

銀座並木通りビジネス倶楽部(株式会社榊原)

中央区銀座7-5-4毛利ビル5F 電話03-6228-5340

*出席の方、御連絡(3日前までに)→ gankow@gmail.com

酒井 雁高 (SAKAI_gankow)  浮世絵・酒井好古堂

100-0006東京都千代田区有楽町1-2-14[ukiyo-e.co.jp] 

→電話03-3591-4678  Fax03-3591-4678

◯配布資料

 この中から、何か興味ある課題を見つけて欲しい。

 文化は多岐多様の分野であるから、全体と部分を見分けながら、探求することが大事である。

 皆さんの興味範囲、関心分野にも、私は関心がある。

2013.06.14

文化藝術懇話会(1) 

銀座並木通りビジネス倶楽部(株式会社榊原)

日本文化と日本人の起源                   酒井 雁高(さかい がんこう)   

文化と藝術は、広範囲の学問。その視覚美術として、浮世絵を学問(真実を探求)的に研究する分野を浮世絵学と命名。そのために多方面、多様な学問を研究(複数の正解)することが不可欠。

 

A 文化*(知識、信仰、藝術、道徳、法律、言語、風習など諸要素の複合総体)のための参考書

タイラー(1832-1917)イギリスの文化人類学者の定義  *文化は見えない 文明は見える。

 

徐福 秦の始皇帝(259-210 B.C.)の命を受け、東海の三神山に不老不死の藥を求めた方士(仙術家)。史記では徐市(じょふつ)、漢書では徐福。童男童女数千人を連れて船出したという。徐福の墓と称する場所、日本に数十ヶ所。

 

2 鄭和(1371-1434c)中国明の武将。昆陽(雲南省)。本姓は馬。イスラム教。明初、永楽帝に仕え、1405以降、7回にわたり大船団を率いてアフリカ東岸、紅海まで遠征した。

 

3 1471申 叔舟(-1471-)/海東諸國記(岩波文庫)(朝鮮資料叢刊)

海東は朝鮮から見た日本のこと。大化以前に年号があったことを記録している。

九州がもっとも詳しく記されている。年号があるということは王朝があったことを意味する。

岩戸山古墳−古墳で唯一、埋葬者が判明しtるもの−磐井君(528a.d.)。

592(崇峻)以前、奈良に王朝はなかった。593(推古)以後、白村江(663)で奈良王朝が実権を掌握。崇神、応神、継体は奈良王朝よりも古い王朝で、奈良とは全く関係がなかった。

*璽至(応神)、善化、正和、常色、教倒(継体)、僧聴(宣化)、明要、貴楽、法靖、兄弟…(欽明)、法興(崇峻)、貴楽(推古)、聖徳(舒明)、僧要、白鳳(大化5)、白雉(白雉3)、中元(662)、朱鳥(672)、大化(686)、大和(690)。

 

4 1549-78ルイス・フロイス(1532-97)/日本史 全12 Historia do Japao(中央公論社)

フロイスは信長、秀吉、家康に実際に会って、その風貌、政治状況を観察している。

 

5 ARONLD, E.: JAPONICA  「逝きし世の面影」(文庫本)の表紙、原画の銅板画

 

6 GUIMET, E:  1880 Promenades Japonaises

 

7 1926三田村鳶魚/江戸年中行事(中公文庫)元禄の御城之年中行事、安永の大芝居三座年中行事、寛延の江都年中行事、新吉原年中行事、享和の増補江戸年中行事…ただし、索引がない。

 

8 モラエスMORAES, W (1854-1929)

   1928日本精神

 

9 1942石川 淳(1899-1987)/文學大概(中公文庫)諸國畸人傳(中公文庫) 夷齋小識(中公文庫) 

 

10 1934Edmunds, Will. H/Pointers and Clues to the subjects of Chinese and Japanese Art

    SU SHE or SU FUH (Jap. Jofuku). A magician of Ts’i (the modern Shantung) at the time of the Chinese Emeperor She Hwang Ti (Jap. Shi-Kou-tei) ca. 219 B.C.  When that Emeperor was about to visit some of the distant provinces of his Empire, Su She dazzled him …

 

11 1960sドナルド・キ−ン(1922-  )/日本人の西洋発見(中公文庫)

1976-85キ−ン/日本文学史 全**中央公論社

1984キ−ン/百代の過客 全4 朝日叢書

 

12 1966中村 拓/鎖国前に南蛮人の作れる日本地図 全3 (駒込、東洋文庫)

a 1554-Lopo HOMEN ロポ・オ−メン型 九州と島々の点々 

b 1558-Diego HOMEN ディエゴオ−メン型 九州と島々の点々 

c 1569-MERCATOR メルカト−ル型 九州のみ、都まで点々

d 1568-DOURADO ドラ−ド型 九州、本州紀州、四国(骸骨の頭)

e 1570-ORTERIUS オルテリウス型 九州、四国、本州 直立

f 1578-J.MARTINES マルティネス型 九州ほか本州もハッキリしていない

g 1592-1596 朝鮮出兵の見聞扇面図 日本海が示されている。

 

13 白川 靜(1910-2006

1970詩経ー中国古代の歌謡

1974説文新義 全8

1975中国の神話

1976中国の古代文字(一)神話から楚辞へ

1976中国の古代文字(二)史記から陶淵明へ

1979中国古代の文化  1984-96字統、字訓、字通

1980中国古代の民俗

*初期万葉論、後期万葉論  *白川靜著作集 全12、平凡社  

 

14 1973古田武彦(1926-2015 )/失われた九州王朝(角川文庫)

*謹んで、古田先生のご冥福を祈ります。*葬儀はしない。最近、葬儀をしない人が多くなりました。

古代史の先入観、既成概念を根底から覆す日本古代史の名著(邪馬台国でなく、邪馬「壹」国)

考古学の発掘、吉野ヶ里遺跡(九州王朝)などにより、その論拠が正しいことが証明された。

*1973古田武彦/失われた九州王朝(角川文庫) 

*文様学では日本の古代支配者はアッシリア系。

*古代倭(九州王朝)の実像に迫った「失われた九州王朝」は 名著である。奈良王朝の正史である日本書紀と魏志、隋書などとの実証的な比較を行い、622年以前の記録は奈良王朝ではなく、すべて九州王朝(倭)の業績であったことが判明した。倭の都督府は、太宰府。

15 1975内田正男/日本暦日原典445-1872AD  暦法編  

  1977内田正男/日本書紀暦日原典   -666]~697 

*1946小川清彦/付・日本書紀の暦日に就て

 四分暦-161(29.5308) 元嘉暦443(29.5305) 儀鳳暦66429.5305

*太陽太陰暦(元嘉暦、儀鳳暦とも、現在の天文学、年365.24日で計算されている) 暦法が替わっても日の干支は不変。暦法が替わると朔の位置が替わる。太陰太陽暦は日を干支で数える。

(詳細は、ukiyo-e.co.jp 年号を参照) 

16 1975-80加藤周一(1919- )/日本文学史 上下(ちくま文庫)

日本文学・思想史。生没年、成立年、刊年を西暦で明記。富永仲基(1715-461745出定後語(しゅつじょうごご)仏教思想の加上説 1746翁の文、神儒仏

 

17 1984芳賀 徹/絵画の領分/近代日本比較文化史研究。朝日新聞社

  1986芳賀 徹/優しい旅びと/朝日選書。

 

18 1997Freitag/Art Books-A Basic Bibliography of Monographs on Artists, Second Edition

    “no history; only biography”  Ralph Waldo Emerson Michealangelo 8174-8300(127)

 

19  渡邉京二

     1998逝きし世の面影  葦書房、のち平凡社ライブラリー

     2004 日本近世の起源 戦国乱世から徳川の平和へ(パックス・トクガワーナ)。

   2011黒船前夜 ロシア・アイヌ・日本の三国志

 

20 篠田謙一:日本人になった祖先たち

21メア、ケビン:決断できない日本

22井上勝生:幕末・維新。岩波新書

 

*浮世絵学の研究範囲 文化(知識)全般にわたる →HP: ukiyo-e.co.jp 天地人

◇人文科学(哲学・宗教、思想、歴史、地誌、芸術、演劇、言語、文学)

◇社会科学(政治、法律、経済、社会、民俗・風俗、教育) 

◇自然科学(工学、建築、鉱業、化学) 

◇生物化学(動植物、医学、薬学)。

 

B、浮世絵の特徴 日本美術、西洋美術との差異

B0.六法 謝赫「古画品録」(532-549成)*三国の呉の曹不興から梁の陸杲まで27人の伝記

1 気韻生動(人物像の生命感、躍動感)2 骨法用筆(骨格の線描写) 3 應物象形(写実表現、形似)4 隋類賦彩(固有色の彩色)5 経営位置(構図)6 傳移摸写(古画の摸写、記録)

 

B1、何が浮世絵か、浮世絵は何なのか。(ジャーナリズムのイメージ、写真、ヴィデオ)

 この本質的な問いに対する答えは、浮世絵と同じようなメディアがあれば、その同意語として紹介するのが最善の方法である。全く同一のものではないが、ほぼ一言で、その本質が伝わるからである。例ー映画俳優のブロマイド、名所絵の葉書、ポスターなど 今日のTV、雑誌、新聞など報道、ニュース

 

B2、誰が浮世絵を描いたか。美術品の所属(製作、供給層)

 ・庶民の、庶民のための、庶民による…。西洋、美術品は貴族の独占。庶民は見ることすら出来なかった。

B3、誰が浮世絵を買ったか。享受の在り方(享受、購買層)  

  大衆が基盤となっていた。ヨーロッパでは、美術は一部の貴族階級のもので、大衆は全く今日の美術館博物館にある作品を見る機会は無かった。封建制度は民主主義(大衆、商工業)の根幹。

 

B4、浮世絵の技法、素材(摺りの段階)

 ・墨摺り(1色)→紅絵(1色+筆彩色)→紅摺絵(2-3色)→錦絵(多色摺り、明和2

  868年(御経扉絵) 1720年以前 1730年代 1740年代 1765年以降

 

B5、浮世絵の内容(題材)、浮き浮きした楽しい絵」の意−今日のMASS MEDIAFashion, Stars,  Travel guide

役者絵(歌舞伎名跡ー西暦による生没年)役名(役者) 

美人画(吉原ー細見、源氏名の襲名) G 風俗画(浮世風俗))…人物 

浮世絵の原義は、「浮き浮きした楽しい」の意で、「浮いている」意ではない。:feeling of excitementL 景色(名所絵 post cards, travel guide)□静物画…自然  □武者絵、戯画… □摺物 □諷刺絵

ヨーロッパでは絵画の題材は宗教的なものか一部の特権階級の肖像画に限られていた。

 日本では、大衆のために絵画があった。浮世絵は当時の大衆の考えでは絵画と同義語であった。西洋では、庶民が題材になることは殆ど無かった。

 

B6、浮世絵と文学 源氏物語を翻案した田舎源氏、和歌、狂歌、俳諧、川柳との関連。

 最初、文学と絵画を合わせたような大衆向きの宗教書が出てきた。本の上部が画、下部が文になっていた。その後、文は無くなり絵が主体となる。これが絵本。 これは何故か。

 

B7、浮世絵が、なぜ描かれたのか。

  なぜ、浮世絵が生まれたか。なぜ、浮世絵が描かれたか、なぜ浮世絵が好まれたか。

  なぜ、浮世絵がヨーロッパの印象派に影響を与えたか、そして、なぜ、狩野派などの

  貴族の絵が自然消滅したか。

◇外国人になったようなつもりで浮世絵を見る。疑問をもつ。どうしてだろう?

◇詩人の魂をもつことが大事である。100人の観覧者が1回だけ見て忘れてしまうより、1人でも100回以上、見てほしい。これが浮世絵師の気持ちであろう。

◇浮世絵師になったつもりで考えてみる。何を描きたかったのだろうか。実際に自分で描いてみる。

 

C.浮世絵学  絵画(視覚画像)の刻記された文字を正確に記録する

落款(らっかん) 誰が(最重要) 落款+印章(款印) 書体、書癖、印章の大きさ(基準印)。

刊年(かんねん) 何時  年号(刊記)により、画風の変遷、前後関係が分かる。

判型(はんけい) どのような 実寸(法量)。

外題(げだい)  なんというシリーズ・タイトル  内題との区別。名数を知る必要がある。

版元(はんもと) どこの原画にある通りの文字を記録する。文字と商標(非文字)の区別。

内題(ないだい)   なんという…  ピクチャー ・タイトル   外題との区別。                    

*「外題(+版元)+内題」は、連番の番号を付け、番号で特定できるようにする。出典は年号を(算用数字)付ければ、編年順に配列(sort)できる。来歴(provenance)の確認。 

 

*人の短を道(い)ふ無かれ。己の長を説く無かれ。人に施して慎を念ふ勿れ。施を受けて慎を忘る勿れ。世の譽慕ふに足らず。崔瑗(さいえん)(崔子玉)77-142)後漢の書家。文選(もんぜん)にある。「座右銘」の起源となった。1963津田青楓/老画家の一生 下巻、中央公論美術出版社)



コレクション

新着情報・新着コレクション

すべての投稿